人間と同じくワクチンは、大切なペットを伝染病から守るために必要な“免疫”と呼ばれる抵抗力をつけるために用いられます。 現在、動物用ワクチン(犬、猫)では以下のようなワクチンが開発されています。
※これらワクチンを定期的に接種することで、ほとんどの伝染病から感染を防ぐことができます。
狂犬病ワクチンは、法律で毎年一回予防注射を受けるよう義務づけられている人獣共通伝染病です。人獣共通とは犬に限らず猫、熊、鳥、そして人間など、体温を一定に保てる動物すべてが該当します。
現在、狂犬病に対する治療法はなく、犬も人も発症すれば生存確率は0%という恐ろしい病気です。
幸い日本では、予防注射の徹底と厳重な検疫により、40年以上発生していません。海外(特にアジア)ではまだまだ狂犬病の発生報告が多いため、いつ侵入してくるか私たち獣医師は心配しています。
そのためにも日本へ入国する際の検疫の強化とともに飼い犬全体の免疫保有率を常に高くしておくことが不可欠とされています。
狂犬病は、犬だけの病気と思われている方も多いのですが、前述したように、人獣共通伝染病ですので、犬に限らずさまざまな動物により海外から狂犬病が入ってくる可能性も否定できません。
日本では、狂犬病予防法により生後3ヶ月以上の犬は狂犬病の予防注射を受け、登録することが義務づけられています。
狂犬病の発生を防ぐために、毎年、必ず予防注射を接種するようにしましょう。
注射料金:3500円(+税)(診察料を含む)
※混合ワクチンと同時接種することはできませんので、間隔を空けて別々に接種することとなります。
混合ワクチンは、狂犬病ワクチンとは異なり法で定められたものではなく、飼い主様の任意での接種となります。
しかし、現在も発生している伝染病(※前述「はじめに」参照)もありますので、予防ためにも混合ワクチンの接種をお勧めしております。
当院では犬で6種混合ワクチン、8種混合ワクチン、猫で3種混合ワクチン、5種混合ワクチンを採用しております。
尚、接種するワクチンは動物の飼育状況や年齢により変わってきますので、ご来院時にご相談下さい。