フィラリア(犬糸状虫)とは、蚊によって媒介される寄生虫で、心臓に住み着いて様々な障害をおこす細長い虫で寿命はだいたい5~6年と言われています。
この寄生虫が、心臓に寄生すると血液の循環が悪くなって肝臓、腎臓、肺など多くの臓器に異常をきたします。
また、やっかいなのは、一度寄生してしまうと安全に駆除することが難しい点にあります。
特に小型犬は心臓も小さいので、少数寄生でも重い障害を起こすため特に注意が必要です。
成虫になったフィラリアの寿命は約5年程と言われており、室内飼育の場合でも蚊に刺される機会が少しでもあるようなら必ず予防を心がけてください。
また、猫もフィラリアに感染しますので、同様に出来るだけ予防するようにしてあげて下さい。
フィラリアは、蚊が媒介するため、夏を越すたびに感染率が高くなります。血液を調べれば、感染しているかどうかが分かりますのでぜひチェックをして下さい。
寄生しているかどうかは、血液中の子虫検査と免疫検査によって行われます。また、飼い主様が普段から注意深く観察して、少しでも気がついたことがあればご相談にお越し下さい。
残念ながら、フィラリアの感染を予防できるワクチンはありません。
しかし、愛犬をフィラリアから守るための予防薬がございますので、ご安心下さい。
この予防薬は、蚊から感染した幼虫が心臓にたどり着くまでに完全に殺すというもので、毎月1回の投薬だけでフィラリアを安全に予防することが可能です。
投薬することが難しいワンちゃんは注射タイプもございますのでご相談ください。
投薬は、蚊からの感染が始まって1ヵ月後から、感染が終わって1ヵ月後まで、その間は必ず、1ヵ月間隔で、毎月の投薬を行うことが大切です。
途中でやめてしまったり、1ヵ月でも忘れたりしては、感染してしまうかもしれません。
投薬を始めたら最後まできちんと行うことが大切です。